東京で3つの小劇場演劇公演を観て感じたこと。

こんにちは、明日梨(@s2azurin)です。

前回のに書いたSHElikesのレッスンと合わせて東京に滞在していたときのお話です。

こんなの初めて!お互いを高め合える大人の女子会。【塩谷舞さんセミナーレポート】

2017.09.04

 

中高生の頃から音楽が中心の生活を送ってきた私ですが、大学で演劇人の先輩と仲良くなったことをきっかけに、現在、演劇人に囲まれた環境でアルバイトをしています。

もともと私は、子どもに生の舞台芸術を観せるための活動をしていた母に連れられて、小さい頃は演奏会よりもお芝居を観る機会の方が圧倒的に多くありました。

いつの間にかそんな日々を忘れていましたが、ここ数年、お芝居を作っている人たちとの縁が生まれ、演劇界で起きていることを見聞きしながら、それって音楽界に当てはめると…なんて考えたりしています。

 

そこで今回、福岡だけでなく東京の小劇場演劇やその劇場の様子を見てみたいと思い、東京へ。

滞在できる日程に合わせ、CoRich舞台芸術!という演劇・ミュージカルの口コミサイトを眺めながら、3つの公演を選びました。

① aibook produce #2『疾走』 @下北沢駅前劇場
② 東京ノ温度 第5回公演『まなつぼし』 @新大久保・ホボホボ
③ 演劇革命企画 第36回フラワースタジオ公演『爆走セレナーデ』 @四谷フラワースタジオ

各公演のレポートと、全体を通しての気づきを最後にまとめています。
(的外れな発言もあるかもしれませんが、素人目線なので優しく指摘していただけると嬉しいです笑)

① aibook produce #2『疾走』

CoRichのサムネイルに表示されたチラシデザインと、意味深で詩的なコピーに惹かれ、1本目はこの公演を観ることに。
笹峯愛さんという女性によるソロプロデュース企画であるというのも気になったポイントでした。

会場は下北沢駅前劇場

名前の通り、本当に駅前にありました!

小田急線下北沢駅南口より徒歩1分(もかからない)。

エレベーターに乗って建物の3階へ…

チケット代金と引き換えに半券をもらい、劇場内へ。

客席が対面式になっており、私は入口から向かって左側奥の方に着席。

公演パンフレットを開くと、そこに書かれていた挨拶文に小さな衝撃を受けました。

もしかしたら、思っていたよりも重い内容の公演を観に来てしまったのだろうか…。

 

作・演出の愛さんによる挨拶があり、公演が始まります。

小さな町で生きる、スナックのママと、そこに訪れる、介護施設で働く人々のお話。
濃厚な会話劇から見えてくる、登場人物それぞれの背景、立場、関係性。大人の世界。どうしようもない現実。
近い距離での臨場感溢れる演技に加えて、照明や音響の演出効果も高く、どんどん引き込まれてしまいました。

伏線が回収されていき、わかりそうで、わからないまま、気がついたら終演。
全部を心の中で消化しきれなかったので、反対側の客席からもう一度観たかったです…!

ひとつひとつの台詞が印象的で、深くて、重くて、脚本を読んでみたいと思いました。
「受け入れることと諦めることは案外同じ」かあ…。

なんだかもやもやとしたものを抱えながら、劇場をあとにしました。

② 東京ノ温度 第5回公演『まなつぼし』



素敵なチラシ!好き!観よう!

本のジャケ買いならぬ、公演の…なんて言えばいいのかな?笑
メインのイラストも、フォントの感じも、いいなと思いました。

「東京ノ温度」という劇団名も印象的。エモそう。

 

新大久保は、韓国や台湾などアジア系のお店が多く、夜にひとりで歩くのは少し怖かったです。

ホボホボという会場も、HPで見たポップなイメージとは違ってなんだか古そうな建物。。。

 

受付のボードが可愛かったです。

劇場に入ると、舞台と客席の距離が近いなんてものじゃなくて驚きました!
(左側が舞台)

1ドリンク付きの公演で、ドリンクコーナーが奥にあるのですが、客席が詰め詰めなのでステージに乗らないとたどり着けません。笑

お酒をもらって自分の席で飲もうにも、飲みかけを置ける場所もないので開演前にぱぱっと飲んでしまいました。狭い。。。

 

さて、内容は、宮沢賢治の銀河鉄道の夜がモチーフとなったシチュエーションコメディ。

主人公たちの乗っていた電車がいつの間にか地上を離れて銀河鉄道を走り出し、おかしな人たちと出会っていきます。時間軸も絡んでいて、数年ぶりに再会した人が実はすでに死んでいたり、見知らぬ人が実は主人公と繋がっていたり。よく練られていて面白い設定でした。

ただ、ちょっと大げさなネタが多かったかなっていうのと、キャスティングがハマりきっていない感じがしてしまって、伝えたいことはなんとなく伝わるけれどもあんまり感情移入できませんでした…。

 

単純に好みの問題かなあ…こういう設定好きなはずなんだけど、好きだからこそ物足りなかったかもしれない。笑

まゆみ役の方の演技がとても印象的でした!

 

③ 演劇革命企画 第36回フラワースタジオ公演『爆走セレナーデ』

この公演に関しては、この日のお昼に観れるのがこれしかなかったという理由で選ばれました。笑

Googleマップを頼りに、四谷三丁目駅から5分ほど歩いて会場のある建物を発見。見た感じ、普通のビル。

だけれども…フラワースタジオの表示がない…???

と思ったら、看板の裏に隠れていました。

いや、一番大事な情報隠しちゃだめでしょ。笑

 

地下に降りて受付に行くと…

「お知り合いの役者はいますか?」

と聞かれ、ぽかんとしたのちになんだか悲しい気持ちになりました。

 

出演者の紹介じゃないと来ちゃだめですか…?

HP等で公に広報してるのに、一般人は招かれざる客ですか…?

 

うーん、テンションが落ち込みつつ劇場内へ。

なんだか楽しいことが始まりそうな舞台。

この公演も同じく1ドリンク付きだったので、昼間からお酒を飲みながら公演を観ました。

昨日と違って客席の感覚がゆったりしていて良かったです。

 

東京でヤクザになった主人公が突然故郷の町に帰ってきて、昔の暴走族仲間と再会するお話。
なんというか、熱い。熱かった。

先日福岡で観た劇団ZIG.ZAG.BITEの公演に近いものを感じました。私、こういう熱い演劇好きかもしれない。笑

小劇場演劇に学ぶ、舞台公演のファン獲得戦略。

2017.08.12

 

楽しい時間、切ない思い出、心温まるストーリーが展開されていたはずが…主人公が組のために人を撃つ使命を課されていると告白し、不穏な雰囲気が流れ始め、冒頭に登場した男がその監視役だったとわかったときにはハッとさせられました。

ラストの対決シーンは感動モノ…いいお話でした!涙

 

楽しかったな〜と思ってアンケートに感想を書こうとしていたら、公演終了後すぐに役者さんたちが出てきて、知り合いのお客さんへ声をかけ始め…

うわあ…めっちゃアウェイ………

お見送りをする役者さんにお客さんが声をかけるとかは全然いいと思うんですが、客席に役者さんが乗り込んでくるのはちょっと…

公演内容が良かっただけに、余韻に浸ることができず残念でしたが、いたたまれなくて逃げるように会場をあとにしました。

 

演劇革命企画のHPによると、この企画は「お客様、業界関係者との出会い、コンタクトの場が最大のコンセプト」らしく、たしかに役者のプロモーションに力を入れている感じがありました。

それはそれで良いと思ったのですが、せっかく面白い公演を作っているので、関係者のみの内輪感をなくして一般の人も入りやすいようにしてほしいです。

「今後、小劇場から大ホールまでの公演、2017年には映画制作も行う企画である」らしいので期待ですね。

まとめ

というわけで、東京で3つの演劇公演を観てきました!

これまでの経験も踏まえて、気づいたことをまとめます。

 

①CoRichは便利

東京で演奏会に行きたいと思ったらいろんな楽団や会場のホームページを開かないといけないのですが、演劇公演の情報はだいたいここに載っているのでとても便利ですね。CoRich経由でチケットを売買したり口コミも投稿したりできて面白いサービスだと思います。

 

②チケットの予約→当日精算は普通

演奏会でも出演者を介したチケットの取り置き等はよくありますが、小劇場演劇では一般購入でも福岡も東京も予約→当日精算が普通なんですね。今は慣れましたが、最初はびっくりしました。

 

③ドリンク付きの公演

今回観たうち2つが1ドリンク付きで、かといって会場がカフェというわけでもなく、劇場で屋台みたいな感じでドリンクを販売しているのが面白いと思いました。ただ、必ず1ドリンク購入しないといけないのに置き場所がない場合は困るなあ。

 

④客席の自由度

ホールで開催されるような大きい公演と違って、小劇場演劇では客席が固定でない場合が多く、劇場や公演によって舞台と客席の距離が変わる・変えられるのが面白いですね。それをもっと活かせる公演が増えたら面白そうですが。

 

⑤こんなところに劇場が!

1本目の会場があった下北沢では、同じ建物に劇場が複数あったり(後日記事で書く予定です)、四谷フラワースタジオも一見普通のビルだったり、その気になればいろんな場所を劇場にできるのかな、と思いました。生活の中に溶け込めてしまう気軽さ、良いですね。

 

⑥パンフレットが普通紙

前から気になっていたんですが、小劇場演劇の公演って、パンフレットが普通紙に白黒印刷っていうのがよくあるんですね。きっと、そこにお金をかけるよりも公演の中身に力を入れる方針なのかなと思いますが、せめてもうちょっと、フォントとかレイアウトに気をつけてもらえたら、開演前のワクワク感が増すのではないかと思いました。Wordで作った感満載なのはちょっと残念。

 

⑦会場の内輪感はちょっと。。。
これはアマチュア奏者の演奏会にもよく言えることですが、会場に内輪感が溢れているのはどうなのかと思います。出演者の知り合いやファンがいることは、そこから口コミも広がるので良いことですが、行き過ぎると一般客を締め出してしまう恐れがあるので、新しいファンが増えにくくなるのではないでしょうか。

 

雑多なまとめになってしまいましたが、とても有意義な2日間でした。

初めての土地、初めての劇場、初めての劇団…初めて尽くしで楽しかった〜!

そういえば、昨年初めて東京で演奏会を聴きに行ったときにもいろいろと思うところがあったので、 いつかブログに書こうと思います。

それでは!

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